『魔戦姫伝説』


 魔戦姫伝説〜鬘物「ふぶき」より〜第1幕.10-1
恋思川 幹

「これはなんたることじゃ!?」
 寺の住職がやってきて、辺りの一面の血の海と、僧兵達がふぶき達を陵辱している様子
に驚愕する。
「見ての通り、こいつ等の仕業ですよ。まるで悪鬼羅刹のごとくに暴れまわっていたのを
ようやく取り押さえたところです」
 僧兵の頭が住職に答える。
「ならば、なぜさっさとこやつ等の首をはねぬ?」
「こいつ等を捕えて殺すのは役目は我等に一任されると申されたではありませぬか? こ
いつ等の為に我が方にも死人がでました。ただ、殺すだけでは収まりがつきませぬ」
 僧兵の頭はしれっと言ってみせる。
「ぬぅ……。後片付けは任せたぞ」
 苦々しげに言って、住職は去っていった。
 もともと、この住職は僧兵達を統制する事が出来ていなかった。乱世の世であれば、寺
といえども自衛の為の武力は必要不可欠であり、主家を失った浪人やならず者達に一応の
僧籍を与えて飼っているのである。僧兵達は酒も飲めば、女も抱くし、博打も打った。そ
んな連中を住職が統制できるはずもなかったのである。

 ここで若葉と紅葉にも視点をあてておこう。
 二人もまた、ふぶき同様に鬼神の如く、僧兵達を薙ぎ倒していった。脱衣所で見張りに
立っていたために武装を解いていなかった若葉はもちろん、ふぶきと供に風呂に入ってい
てほぼ丸腰であった紅葉も忍び刀と棒手裏剣を手に奮戦していた。
 棒手裏剣は重く短い鉄棒で、先端を削ぎ落として尖らせてある武器である。刺されば相
手の肉に深く食込み、刺さらずとも当たるだけで強烈な打撃を与えることが出来る忍者の
武器の一つである。投げて使うのみならず、手に持って短剣のように使うことも出来た。
 が、ふぶきが捕われたのに動揺した一瞬の隙をつかれて、取り押さえられてしまった。
もっとも例え動揺しなかったとしても、ふぶきを人質に取られては、結果は同じであった
だろう。
「やっと、捕まえたぜ! 大人しくしろっ!」
(生け捕り!? ならば、まだ脱出のチャンスは……)
 取り押さえられながら、紅葉が頭の中で早くも次の脱出プランを練り始めた直後である。
「!? いやあああぁぁぁっ!!」
 紅葉の両脚を僧兵達が掴み、大股開きの格好にしたのである。
「こいつも下帯をつけてやがるぜ。ちっ、勿体つけやがって」
 僧兵の一人が下帯の紐を刃物で切っていく。はらりと下帯が落ちて、紅葉のおま○こが
あらわになる。
「いやぁっ! 見ちゃいやああぁぁっ!! 見ないでっ! 恥ずかしいよぉっ!!」
 超一流の忍びである紅葉が、村の小娘の様に羞恥に顔を赤くし、泣き叫び、じたばたと
もがいた。
 くの一であれば、この状況も有効に活用し、生き延びるチャンスを得られたかもしれな
い。
 だが、性に関する訓練を受けていない若葉と紅葉は性に関していえば、ただの小娘とた
いした違いなどなかったのである。
「へへへ、おま○こに一番乗りさせてもらうぜ!」
 僧兵の一人が紅葉のおま○こに、汚らしいち○こをおしつける。
「おい、こいつはくの一だ。迂闊にナニをいれたりしない方がいいぞ」
 と、一人の僧兵が止める。
 くの一とは性を武器となす者である。僧兵の判断は賢明といえた。
「まずは何か代わりの物を突っ込んで、おま○こが安全か確認したほうがいい」
「なら、いい物があるぜっ!」
 他の僧兵が紅葉が使っていた棒手裏剣を持ってくる。
「棒手裏剣か! こいつぁいい!」
 棒手裏剣を受け取った僧兵が棒手裏剣を、紅葉のおま○こにあてがう。既に幾人かを刺
し殺した棒手裏剣には血がこびりついてぬるぬるになっている。
「!! いやっ! そんなもの入れないでぇっ!!」
 紅葉が暴れるが、両手両脚をがっちりと押さえ込まれてしまっていては、ただ体を震わ
せる程度にしかならない。
「へへへ、そうやって怯えるフリをして俺等の欲情を誘うってか? くの一は男を気持ち
良くさせる技の訓練もするって聞いたぞ。良く出来た演技だ」
 ずぷり、と棒手裏剣が紅葉のおま○こに突きたてられて行く。
「あぐぅっ! あが……ぐぅ……ああっ!」
 棒手裏剣を伝って、紅葉のおま○こから血が流れて出てくる。それは棒手裏剣にこびり
ついていた血でもあるし、紅葉の処女の証も含んでいた。
「おっ!? 血が出てきたぞ。まるで処女みてえじゃねえかっ! あはははは!」
 僧兵達は、くの一がまさか処女であるとは思いもしなかったので、流れ出てきた血を棒
手裏剣についてた血だけだと思っていた。




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