リレー小説2『魔戦姫伝説』


 第1話 サーヤの初陣.3
山本昭乃

 山中の洞窟。昼なお暗く、街道や行楽地から大きく外れた深い山中にあるそこは、入り
口を巧みに擬装され、軍隊や警備隊による発見を困難なものとしていた。
 サーヤたちが連れて来られたのは、その中の大広間。誰かが先に連絡に走ったのか、そ
こにはすでに数十名の男たち待ち受けていた。そして誰もが情欲をむきだしにした目で彼
女らを嘗め回し、好き勝手に卑猥な言葉を浴びせかけた。
「へへへ.. お姫さまはおかしらがヤるとして、召し使いの方はおれたちに分けてもら
えるんだろうな..」
「見ろよ。あのおびえた顔がそそるじゃねぇか..」
「あのガキのほうの召し使いは、あそこがきつそうでぶちヌキがいがあるそうだぜ..」
「うぅっ、うっ、うぅ..」
 山賊の肩から下ろされるなり、リンがサーヤの胸に飛び込んで泣きじゃくる。
「ひぃ..」
 一方ベスは、まだ立ち上がれないのか、下ろされた場所に座りこんだまま一歩も動けな
い。そしてやはりリンと対照的に、恐怖のあまり喉をヒクヒクさせるのみで満足に声も出
せないようだった。
「へへへ..たいした上玉じゃねえか..」
 広間の奥で、頭目と思われる大男が立ち上がり、大股でサーヤのもとに歩き寄る。
「ガキはじゃまだ。おい」
「へい」
 手下のひとりが、泣きじゃくっているリンを無理矢理サーヤから引き離す。
「きゃあっ」
「リンッ!」サーヤがリンを助けようと手を伸ばすが、頭目は彼女の肩を乱暴につかみ、
自分の方へ顔を向けさせる。
「手はつけてねえだろうなぁ?」 頭目がサーヤのあごをつかんで顔を持ち上げ、その顔
に視線を貼りつけたまま念を押す。
「そりゃあもう、へい。ゴングのおかしら」 先刻まで誘拐の指揮をとっていた男が、
打って変わって低い姿勢で応じる。
「この前のお姫さまは、おまえたちがヤりまくったせいでガバガバだったからなぁ..」
「お..お願いです..」 サーヤがかぼそく声を出す。
「んん?」 ゴングと呼ばれた頭目が、じろりとサーヤをにらみつける。
 恐ろしい形相の盗賊を前にして、恐怖に青ざめ、瞳を涙でうるませながらも、彼女は必
死で声を絞り出した。
「お、お金が欲しいのであれば、わ、わたくしひとりを人質にすれば済む事です。ど、ど
うか、侍女たちはこのまま返してあげてください..」
 もっとも頼りにしていたベスが動けなくなっている今、王女である自分が体を張って、
ふたりを守らなくてはならない。その決意が、恐怖の中でかろうじて彼女を支えているよ
うに見えた。
 だが、彼女の決意と願いは踏みにじられた。助けを請う美しく悲しげな声、涙を浮かべ
た清らかな瞳、柔らかな肌の感触。その全てがゴングの情欲を刺激した。
「ぐへへへ.. お姫さまがそこまでいうなら、助けてやってもいいぜ。
 ただし、オレ様のいいなりになればの話だがな。
 おい! 召し使いどもを奥へ連れていけ!」
 そして間を置いてにやりと笑い「丁重に扱えよ」
「へいっ」
「ひやっほう!!!」
 手下たちが喚声をあげる。ふたりの侍女を返すつもりがない事も、好きなだけおもちゃ
にしていい事も、ゴングの表情から明らかだった。
 手下たちが先を争ってリンとベスに飛びつき、連れて来た時と同じように肩にかつぎ上
げて広間を出ていく。
「ひぃっ! いっ、いっ、いっ..」   (姫様、さっきの言葉、心にしみました)
「いやあぁつ! たすえけてぇっ!!」  (あたしもほんとに泣けてきちゃった)
「リンっ! ベスぅっ!!」       (ありがとう。 しっかりね)
 ただならぬ雰囲気にサーヤがあわてふためく。ゴングに向き直り、
「お..お願いです! わたくしは何でもします。どうかあのふたりは助けてくださ
い!!」
「へへへ。そうかい。じゃあさっそくいう事を聞いてもらおうか」
 言うなり、ゴングはズボンと下着を脱ぎ捨て、下半身に突き立った肉棒をサーヤの鼻先
に突きつける。
「きゃあっ!!」
 ぬめりを帯びたその醜い形状、最後に体を洗ったのは何年前なのか、吐き気をもよおさ
んばかりの臭気にサーヤは悲鳴をあげた。
「さあ、まずはオレ様のモノをそのきれいなおててでしごいてもらおうか。なんでもする
んだよなあ、え、お姫さま?」
「は、はい..」
 サーヤはシルクサテンのグローブに包まれた手を、おそるおそるゴングの肉棒へと伸ば
し、ゆっくりと前後させはじめた。
「おお..」 自分のモノを包み込むやわらかな感触に、ゴングが声をあげる。肉棒がよ
り固さを増し、その先端からは透明な粘液があふれ、純白のグローブを汚していく。
 ひくっ、ひくっ..
 なまあたたかい粘液の感触に、サーヤの目から涙がこぼれ、喉からは嗚咽の声がもれ
る。
「おおっ、すべすべして気持ちいいぜ.. さあ、次はその可愛らしいお口でおしゃぶり
をして見せな」
「はい..」 ふるえながら口を開き、モノに顔を近づけるサーヤ。だが、途中でその動
きが止まる。
「だめです、できま..」「はやくしねえかっ!!」
 ゴングが閉じかけたサーヤの口にむりやりモノを押し込む。
「んんんっ!!」
「おお、やっぱりくわえさせるのはたまらねえぜ..」
 サーヤの頭をつかみ、自分の腰と一緒に乱暴に前後させる。サーヤはなんとか逃れよう
とゴングの腰をつかんで力を入れるが、山賊と姫君とでは力が違いすぎる。
 サーヤの小さな口の中を、汚臭と粘液で汚しながら、肉棒が前後する。
「んんっ、んもっ、んんっ、んぁぁっ!!」
 ゴングのモノに、やわらかく暖かい舌がからみつく。
「おおっ、お、お、おぉっ、うまいじゃねえか.. もう出ちまいそうだぜ..」
 ゴングはあわてて肉棒を引き抜く。粘液まみれの肉棒は勢いよく跳ね上がり、サーヤの
顔を叩く。
「きゃあっ!!」
 彼女の美しい鼻に、頬に、そして頭上のティアラに粘液が塗りたくられ、糸を引いて肉
棒の先とつながる。
「いや.. いや..」
「へへへぇ.. さあ、これからが本番だ!!」
 ゴングは左手でサーヤの肩をつかんで押し倒し、右手でドレスの裾をまくり上げる。
「へへへ、こりゃちょうどいいぜ」 彼女の足をむりやり開き、下着をのぞき込みながら
ゴングが笑う。
 豪華なドレスを身に着けた姫君ともなると、用のたびに下着を脱ぎ着するのは容易では
ない。そのために彼女のはいているドロワーズにはその時のためのスリットがあるのだ
が、それは盗賊にとっても都合の良いものであった。
 ゴングがサーヤの秘部に肉棒を押し込む。そのまま強引に処女膜を引き裂いて奥まで貫
き通す。
「おおっ、おおおお..」
「いやあっ、い、痛いっ、痛いぃぃっ!!」
「へ、へへへへ、さすがに初モノは締まりがきつくていいぜ!!」
 ゴングは有頂天になって腰を振り始める。
「痛い、痛い、やめてぇっ! いやあぁぁっ!!」
 まくりあげられたドレスからはみ出した白い足が、むなしく宙を蹴る。足をつかんでい
る腕を、なんとかふりほどこうともするが、力が違いすぎる。
「おおっ、おおっ、おっ、おっ」 ゴングの腰を振る速さがどんどん増していく。
「おおっ、イ、イくぜ! お姫さまの中にぶちまけてやるっ!!」
 ゴングの肉棒から多量の精液が吐き出され、サーヤの中に注ぎ込まれていく。
「おおっ、おおおおっ!!」
 歓喜の声をあげ、なおも腰を振り続けるゴング。
「あ.. あ.. あぁ....」
 それとは対照的に、サーヤからは急速に力が失われていった。
 自分の中に何か熱いものが注ぎ込まれるのを感じて、彼女の中で何かが壊れたようだっ
た。足ががっくりと折れ、悲鳴もかぼそいものになっていく。
「あ.... あつい.. あついよ....」
 放心しきった顔でサーヤがつぶやいた。
 瞳からも精気が失せ、絶望のみに支配された美しい姫君。
 まったくの無抵抗になった、文字どおり人形のような姫君。
 その悲しげな表情は、ふたたびゴングの情欲に火をつけた。
 サーヤの中で、醜怪な肉棒が再び勃起する。
「へへへぇ、こりゃ何回でもヤれそうだぜ..」
 ふたたび腰を前後させるゴング。今度はそれだけではない。サーヤの胸に手をかけてド
レスと下着を引きちぎると、露出した乳房を力任せに揉みしだいた。
「おうっ、こりゃいいぜ、いいオッパイしてやがる!!」
「あ、あ、あ、あ..」 サーヤはもう抵抗しようとはしなかった。肉棒の動きに合わせ
て、かぼそく声をあげるのみ。
「へへへへぇ、おかしらあ、はやくオレ達にもまわしてくださいよお」
 いずれおこぼれにあずかれるだろうと見物していた手下たちが、待ち切れなくなってゴ
ングに声をかける。
「ま、まだだ。あと2、3回はヤらせろいっ!!」
「へいへい」
 次の瞬間、ゴングは二度目の射精を遂げた。
 サーヤの目から、またひとしずくの涙がこぼれた。

( これなら.. 勝てます!! )


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