魔戦姫伝説(スノウホワイト・白哀の魔戦姫)後編


  (番外ストーリー)白雪姫と愛らしき兎姫との出会い
ムーンライズ

 シャーロッテ姫ことスノウホワイトが魔戦姫として迎えられてから早くも1ヵ月が過ぎ
ようとしていた。
 バーゼンブルグ襲撃事件で負った心の痛手も、優しい魔戦姫の先輩達によって癒されて
いたスノウホワイト。
 新入りであるスノウホワイトの世話を任されていたエーデル姫は、特に親身になって優
しくしてくれる。
 魔界での生活も慣れ始めたこの頃、スノウホワイトは魔戦姫の城の庭に、小さな屋敷が
ある事に気がついた。
 
 城の一角に、人目を忍ぶように建てられた屋敷があることを白雪姫が知ったのは、ほん
の偶然。
 ドワーフを追いかけているうちに、その屋敷に遭遇したのだ。
 静かに佇む美しい造りの家屋は、まるで何者をも拒むかのように扉が閉ざされていた。
 (・・・一体誰が住んでいますの?)
 興味がわいたスノウホワイトは、こっそりと窓から中を伺った。覗きをするつもりはな
かったが、つい出来心で見てしまったのだ。
 だが、その中の美しさに、スノウホワイトは心を奪われてしまった。
 「妖精のお部屋みたいですわ・・・きれい・・・」
 ドワーフ達も感嘆の声をあげている。
 「ホントダー、トッテモキレイー♪」
 薄桃色を基調にした暖かな部屋は、まさに春の妖精が住まう部屋と呼ぶに相応しかった。
 魔戦姫の城も美しいが、どちらかと言えば質実剛健を旨とした内装であり、これほど温
和な感じではない。
 客人を迎えるための別室かも・・・と思ったが、そうでもない。
 城の事は全てエーデル姫から教えられており、客人を迎える応接室はちゃんと別に存在
する。
 と言う事は・・・エーデル姫も知らない場所なのかもしれなかった。否・・・知らない
のではなく、教えてはならない秘密の場所かもしれない・・・
 そう思いながら、ふと部屋の隅にあるベッドに目をやる。
 2つのベッドを寄せ合わせた造りで、仲の良いカップルが身を寄せ合うに相応しいもの
だ。
 そう・・・2人・・・この部屋は、2人の客人を迎えるべく造られたものであった。
 ベッドだけではない。クローゼットの中のバスローブ。少しサイズのちがうお揃いのワ
ンピース。
 兎の飾りの付いた、お揃いの金のティースプーン。そして揃いの綺麗なティーカップ。
 また、大量の可愛いヌイグルミがあることから、カップルの1人は年若い少女である事
がわかる。
 「もしかしたら・・・お姉さんと妹かもしれませんわ。」
 そう思いながら、もう一度部屋を見る。
 引き出しにはたくさんのリボン。サイドボードのガラス壷には、7色の金平糖。小さな
銀の柄のヘアブラシ。
 もし、このカップル(?)が仲の良い姉妹であったなら、化粧台に座った可愛い妹が、
優しい姉に髪を梳いてもらっているかもしれない。
 とても仲の良い姉妹であろう。羨ましさすら感じるほどだ。
 もう少し部屋を見ていたかったが、これ以上は悪いと思い、とりあえずその場を後にし
た。
 
 それ以来、スノウホワイトは屋敷の事を色々考えるようになった。
 誰が客人として迎えられるのだろう?なぜ特別な存在として迎えられているのだろう?
 皆、何故か屋敷の事については口にしない。知らないのではなく、口にしないのだ。
 遠慮がちなスノウホワイトも屋敷の事は聞かなかった。
 だが日々の思いは募り、やがて、夜な夜な屋敷をそっと覗くようになった。
 いつか訪れる誰かのために、室内は常に隅々まで掃き清められ、窓辺の花も、庭で咲い
た一番見栄えの良い花が添えられている。
 暖かな部屋は、リーリアの客人への深い愛情が込められているのであろう・・・
 いつしか、スノウホワイトは客人を(仲の良い姉妹)に見たて、(心の友)として想像
に身を委ねるようになった。
 
 ――優しいお姉さんなのだろう・・・
 ――カワイイ妹さんなのだろう・・・

 お菓子を作る時、その2人にあげるつもりで多めに作ったり、ドワーフ達に本を読んで
あげる時も、その姉妹を想ったり・・・
 なぜそこまで心を惹かれたのか・・・全く判らない。
 ただ、運命を感じていた。
 いつか(心の友)が、私の前に現れるであろう運命を・・・
 それは、現実となってスノウホワイトにもたらされた。
 
 寝室で眠っていたスノウホワイトは、魘されるような苦しみを感じて飛び起きた。
 「・・・はあはあ・・・なんですの・・・この不安は・・・」
 荒い息をたてるスノウホワイトは、ドワーフ達を起こさぬよう、そっとベッドを抜け出
した。
 寝汗でネグリジェが湿っている。
 ドレスに着替えようとした、その時である。
 
 小さな女の子の泣き声が確かに聞こえた・・・
 
 心配をかけぬよう、声を一生懸命押し殺して泣いている少女・・・でも、その健気さが
返って痛みを感じてしまう。
 そして、その泣き声は、間違いなくあの屋敷から聞こえてくるのだった。
 余りの(心の痛み)を放ってはおけず、ただ夢中になってスノウホワイトは部屋を飛び
出した。
 
 夜の庭を、裸足で走るスノウホワイト。
 泣いているのは、屋敷の客人に間違いない。(心の友)が、悲しく泣いている。
 もうこれ以上、その少女を泣かせてはいけない。何度も転びながら、激しい不安と衝動
に苛まれながら、スノウホワイトは走った。
 向う先には、暗闇に包まれた屋敷が見える。そして、その玄関から・・・小さな女の子
の声が聞こえる。
 どんどん弱くなる少女の泣き声に、激しい焦りが込み上げる。
 開かれた玄関から中に飛び込んだスノウホワイト。
 そして薄暗がりに、余りにも壮絶な姿となった若い女性が横たわっていた。
 血塗れの・・・そしてボロボロになった身体は、今にも命の炎が消えそうになっている。
 どういった事になれば、これだけボロボロになると言うのだ?
 激しい戦闘でもしたのだろう。手の骨は砕け、四肢の関節が歪んでいる。また、左の眼
球が濁った色に染まっており、光が完全に失われた状態になっていた。
 絶句したスノウホワイトは、震えながら若い女性を見ていた。が、視線を顔に向けた時、
女性を膝枕している少女の姿が、ボンヤリと目に映った。
 「・・・あ、あなたは・・・泣いていた女の子ですわね?一体、何がありましたの・・・
?」
 白い影のように少女は佇んでいる。
 その姿に、スノウホワイトは思わず息を飲んだ。
 
 ――なんて可愛いのでしょう・・・なんて・・・悲しいのでしょう・・・なんて・・・
 
 儚く脆いその美少女・・・
 少しでも強く抱いたら、壊れてしまいそうなほどに弱い美少女・・・
 
 少女は口をパクパクと動かし、何か呟いていた。泣き疲れ、精も根も尽き果てたのか、
もはや喋る事すらままならぬ有様だ。
 だが、ホロリホロリと流れる涙が、少女の悲しみを訴えていた。
 その悲しみが、ダイレクトにスノウホワイトの心に飛び込んで来た。
 
――お願い! 私を一人にしないで
――なんでもするから――私でいいなら、全部あげるから
――目も――足も――手も――なんでもあげるから
――だからお願い――ユウナだけは連れて行かないで!!
 
 激しい心の叫びが、美少女の心から溢れている。悲しい心が、切々と伝わってくる・・・
 
――ユウナが行っちゃう――わたしを置いて
――心が冷たいの・・・
――もっと冷たくなれば――ユウナが・・・居なくても・・・
 
 その瞬間、スノウホワイトは叫んだ。
 
 ――ダメッ・・・諦めてはダメですわっ!!
 
 泣くのも忘れてびっくりしている美少女を、スノウホワイトは抱きしめた。2度と少女
の心が凍てつかないように。
 
 ――ドクドクドクドク――
 
 氷のようだった少女の身体が、スノウホワイトの体温を受けて、少しずつ温もりを取り
戻し、張り裂けそうなスノウホワイトの鼓動も、いつか優しい音に変わっていく。
 
 ――トクトクトク
 ――トクトクトク
 
 2人の鼓動がいつの間にか一つに重なった頃、少女が不思議そうに話しかけてきた。
 
 「おねえさん、だれ?」
 「私は、白雪・・・スノウホワイトですわ。あなたは?」
 「わたしは・・・リンス・・・ラビ・リンス・・・」
 弱々しい声だった。スノウホワイトの抱擁で、やっと声が出せる様になった美少女(ラ
ビ・リンス)は、じっとスノウホワイトを見つめている。
 まるで前から出会っているかのような、不思議な感覚・・・
 そして、スノウホワイトは横たわる女性の安否を気遣ってラビ・リンスに尋ねる。
 「あの・・・ラビ・リンスさん・・・この方は、あなたの大切な人ですの?」
 その途端にジワッとラビ・リンスの目に涙が浮かぶ。
 「う・・・え、えっく・・・えっく・・・」
 エグエグとしゃくりあげて泣きじゃくる美少女を、そっと抱きしめた。
 「・・・もう大丈夫ですわ。もう、寒くはありませんよ・・・私が、助けてあげますか
ら・・・」
 ラビ・リンスの涙がスノウホワイトの胸を濡らして、スノウホワイトの涙がリンスの頬
を濡らす。
 (運命・・・そう、私はこの子と巡り合う運命だった・・・)
 そう感じた。そして、その運命を感じたのはスノウホワイトだけでなかった。
 ラビ・リンスも感じていた。巡り合う運命だったと・・・
 その時である。
 玄関から光が射し込み、2人はハッとして振り返る。
 そこには、ランタンを片手に持ったエーデル姫の姿があった。
 「リンスちゃん、ユウナさん・・・戻って来たのですね?」
 エーデル姫もまた、スノウホワイト同様に激しい不安に駆られてここに来たのであろう。
 酷く狼狽した顔でラビ・リンスを見つめている。
 医療魔術の要であるエーデル姫の登場に、スノウホワイトは傷ついた女性の救済を求め
た。
 「エーデルさんっ、すぐにこの方を助けてもらえませんかっ!?」
 その声に、エーデル姫は速やかに反応する。
 「ええ、すぐに治療を施しますわっ。」
 医療魔道書を片手に、エーデル姫は治療呪文を唱える。
 少しづつではあったが、女性の傷が癒されていった。
 しかし、余りにも深刻な傷ゆえ、心理的にもかなりのダメージを負っている。
 これでは、精神が壊れたままになってしまう。
 心を呼び戻さねば・・・
 その時、ラビ・リンスが弾かれたように顔を上げた。
 「・・・ユウナ!?ユウナが・・・いっしょうけんめい、もどってこようとしてるの・・
・」
 それがスノウホワイトやエーデル姫にも感じられた。
 強い感情が、心にまで響いてくるなんて・・・
 一直線にラビ・リンスを目指す揺るぎない波動・・・なんという強さだろう。
 これほどまでにボロボロになりながらも、その女性(ユウナ)は、懸命にラビ・リンス
の元に戻ろうとしている。
 ラビ・リンスは叫んだ。
 「ユウナ!!ユウナッ!!あたし、ここっ!!」
 全身を喜びで輝かせて、さっきまでの消沈ぶりが嘘のようになっている。
 ラビ・リンスの叫びが、ユウナを死の底から蘇らせる。
 弱りかけていた肉体に、強い生命力が宿り、傷が塞がっていく。
 懸命に治療を施すエーデル姫に、スノウホワイトも加勢した。
 ユウナの手をとリ、懸命に励ます。
 「しっかりしてっ、必ず助かりますわよっ!!」
 そして、エーデル姫もユウナの手を握った。
 両方から手を握ったエーデル姫とスノウホワイトは、全霊を込めた魔力をユウナに注ぐ。
 しかし、全身にダメージを負ったユウナを完全に蘇らせる事は困難を極めた。
 すると、ラビ・リンスが輝く目で2人を見つめる。
 「ありがとう・・・きっとユウナはたすかるの、ありがとう。」
 その声と共に・・・なんと、エーデル姫とスノウホワイトは、身体に力が漲ってくるの
を感じた。
 まるで、愛しい人の声援によって力を得る様に、2人は・・・そして、ユウナは活力を
得る。
 ラビ・リンスの頭上に、ボンヤリと輝くカワイイ兎耳。
 驚きの目で、2人はラビ・リンスを見つめた。
 (これがこの子の力・・・心を蘇らせる優しさ・・・)
 ラビ・リンスは、弱くて脆い存在・・・でも、それ故に相手に力を与えてくれる。愛を
注いでくれる・・・
 ラビ・リンスの瞳は輝いていた。その輝きと共に、ユウナは復活していった。
 
 ユウナの容態が安定し、膝枕しているラビ・リンスもスヤスヤと寝息を立てて眠ってい
る。
 それを見たエーデル姫は、スノウホワイトのドレスの裾を掴んで引っ張った。
 「あ、あの、スノウホワイトさん。私達はここを出ましょう。」
 遠慮がちに小声で呟くエーデル姫に、スノウホワイトは戸惑いながらも従った。
 「は、はあ・・・では。」
 屋敷の外に出たエーデル姫は、急にペコリと頭を下げる。
 「スノウホワイトさん、黙っててごめんなさい。あの2人の事はリーリア様から口止め
されてたんです。それに・・・あなたが毎晩ここに来てたのも知ってました。あなたが、
あの2人に運命を感じていたのも・・・」
 その言葉にハッとするスノウホワイト。
 「もしかして・・・エーデルさんも運命を?」
 「え、ええ、以前から、その・・・感じてました。あの屋敷の花を代えていたのも・・・
あの・・・私です。」
 モジモジしながら答えるエーデル姫。
 エーデル姫もまた、ラビ・リンスとの出会いの運命を感じていたのだった。
 エーデル姫は重い口を開いて、ラビ・リンスに関する事を説明する。
 「あの子は・・・ラビ・リンスちゃんは、月兎族と呼ばれる人間界の巫女姫だったので
すが、ある事件が原因で国を追われ、侍女のユウナさんと共に、リーリア様の手で魔界に
召されたのです・・・しかし、リンスちゃんの特殊な力を恐れた魔界の方々が、リンスち
ゃんを厄病神扱いして受け入れるのを拒否したんです。」
 「特殊な力ってなんですの?」
 「詳しい事は全くわかりません。ただ・・・その力は数十万の軍勢や大きな街をも一瞬
で壊滅させるほどのものとか・・・でも、それはリンスちゃん自身が持つ力ではなく、あ
る条件によって誘発されるものです。」
 僅かの沈黙の後、エーデル姫は再び口を開く。
 「安住の地の無い2人は、悲痛な旅を続けてました。この屋敷はリーリア様が誂えたも
のなんですが、リンスちゃんもユウナさんも、リーリア様に迷惑をかけられないからと、
滅多に屋敷には訪れなかったんです。」
 簡単な説明だったが、ラビ・リンス達の過酷な生活を知って、苦悶の表情を浮べるスノ
ウホワイト。
 「では・・・あんなにボロボロになってたのは、激しい迫害があったからですのね?」
 「ええ、邪心を持った輩にとって、リンスちゃんは恰好の獲物なんです。多くの悪党に
狙われ、それからリンスちゃんを守ろうと、ユウナさんは・・・」
 エーデル姫は、そこまで話して声を詰まらせた。
 これ以上説明するのが辛かったのだ。
 なんとか力になってあげたい・・・そう思うスノウホワイトだったが、魔界の人々・・・
恐らくは貴族などの上層階級の者であろう、それがラビ・リンスを疎んでいるとなれば、
うかつに手を貸せない。
 苦悩しながら悩んでいると、その時。
 玄関が突然開き、中からラビ・リンスが飛び出してきた。
 「おねえさん、ユウナをたすけてくれて、ありがとう!!」
 とても嬉しそうに、スノウホワイトとエーデル姫に抱きつく。
 突然の事に、2人はとても混乱した。
 「「あ、あの・・・それ程の事では・・・」」
 顔を真っ赤にしている2人だったが、同時に、ラビ・リンスも恥かしそうに頬を染めて
いる事に気がつく。
 「おねえさん・・・わたしのおともだちになってくれる?」
 そう呟くラビ・リンスを、2人はそっと抱きしめた。
 「ええ、もちろんですわ・・・それに、あなたにはユウナさんもいますし・・・」
 多分、彼女とは2度と会えない・・・そんな悲しみから、ユウナの名を口にする。
 でも、ラビ・リンスは無邪気に笑うだけだった。
 「えへへ、おともだち、うれしいな。うふふ。」
 まるで無垢の子供のような言葉使い。
 その言葉が、返って悲しい気持ちにさせてしまう。
 「じゃあ、おねえさん。またね。」
 手を振って屋敷に戻るラビ・リンス。
 「私達も・・・戻りましょう。」
 寂しそうにエーデル姫は呟く。そして、スノウホワイトも・・・
 「ええ。」
 屋敷には、ほんのりと灯りが灯っている。それを見ながら、2人はその場を後にした。
 次の日、エーデル姫とスノウホワイトはリーリアに呼び出しを受けた。
 昨夜、屋敷へ訪れた事をリーリアは2人に問うた。
 「あの屋敷には勝手に近付かなようにと言ったはずですが、エーデル。あなたはスノウ
ホワイトに話してなかったのですね。」
 そう言われ、エーデル姫は頭を下げる。
 「す、すみません。リーリア様のお怒りはごもっともですわ・・・スノウホワイトさん
は悪くありません、あ、あの・・・」
 「・・・エーデルさんの責任ではありませんわ・・・わ、私が勝手に屋敷に近付いたの
がいけなかったのですわ・・・」
 すると、リーリアはクスクス笑って答える。
 「まあ、いつ私があなた達を怒ると言いましたか?私はあなた達に感謝を言いたいので
すわよ。ラビ・リンスとユウナを助けてくれてありがとう。」
 リーリアの言葉に驚く2人。
 「え?そ、それはいったい・・・」
 「今回、あの2人は晴れて魔界への出入りを許されたのです。色々と困難もありました
が・・・魔戦姫として、あの2人を招待します。さあ、あなたたち。ラビ・リンスとユウ
ナが待ってますわ。早く屋敷に行っておあげなさい。」
 エーデル姫とスノウホワイトに笑顔が浮かんだ。
 「は、はいっ!!」
 
 そして屋敷に赴いた2人は、ベッドに横たわるユウナを、多くの魔戦姫達が見舞ってい
るのに気がついた。
 明るい部屋の中、義姉さまたちに囲まれたベッドに彼女が、ユウナが・・・
 「初めまして、ユウナと申します。まだ身体が動かないので、このような姿勢で失礼し
ます。昨夜は・・・その、ありがとうございました」
 照れるユウナが、ラビ・リンスと手を握って微笑んでいる。
 「初めまして リンスさん、ユウナさんこれからも仲良くしてくださいね!」
 エーデル姫とスノウホワイトは、新しく加わった仲間・・・そして友を心から歓迎する
のであった。
 
 スノウホワイト・白哀の魔戦姫
 終わり


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