雨宿り-セレナ-の受難

第七話: 神光寺雅
「はあはあ・・・・」
目を覚ました姫が不思議そうに俺を見つめていた。
俺は干し草の中の服を着て、わずかばかりの荷物を持つと小屋の入り口に向かった。

「あの・・・」
姫が優しい声をかけた。
「どこのどなたか存じませぬが・・・危ういところを・・せめてお名前など・・」
「おれか?・・・名前などない・・大悪党だ」
「でも・・・私を助けて頂きました」
姫は潤んだ目で俺を見つめた。青い目が俺の心を射抜いた。
血なまぐさい戦いの後に、姫のうるんだ瞳は俺の欲望に再び火をつけた。
「助ける?・・なにを言ってるんだ・・俺はお前を取り返しただけだ」
俺の言葉と険しい表情に姫は後ずさる。だが死骸が姫の行く手を遮る。
「うごくな・・」
「ひっ!」
3人の男を切り刻んだ血まみれの剣を姫の目の前に突きつける。
「殺さないで・・」
姫はブルブルと震える。
「安心しろ、女に武器など使いはしないさ。これはこう使うんだ」
俺は素早く姫の後ろに回る。きつく閉めたコルセットに突き立てると。
ぶちぶちぶち・・・・
コルセットの紐を切り裂いた。
「ああっ・・・」
締め付けられたコルセットの紐が切られて、布きれとなって姫の腰回りにまとわりつく。
俺はいらだってコルセットを姫から引きはがす。
「あっ・・・・・・」
白くぷっくりとした腹が現れた。年頃の娘らしい豊かな肉沖だ。
姫は上半身を胸でかき抱き、床に突っ伏す。
顔を真っ赤に染めて恥じらっている。
「姫様こっちが無防備なんだよ!」
俺は無防備になった姫のお尻を包むドロワースの紐を剣で引きちぎる。
ぶちぶちぶち・・・・。
「ああ・・ああいけません・・いけません」
姫のつるっと丸い尻が太腿がすべて剥き出しになった。
「へっ・・・それが姫様の本性って訳だ」
俺は剣をじゃまとばかりに投げてしまう。
「女を殺すのは剣じゃねえ、こいつだ!」
俺は着ている物を脱ぐと、蹲ったままの姫に抱きついた。かちんかちんになった肉の凶器が、姫の柔らかい尻につきた立っている。
「おやめください・・いけませんいけません・・」
「なにがいけない?姫様だからか?裸になってしまえば同じ男と女だろう!」
俺は左手で姫の乳房をゴムまりのように揉んだ。力が入って姫が痛いと叫ぶ。
右手でぷっくりとしたお腹を撫で回し、そのまま股間に伸ばす。
「思ったより毛深いな?・・・尻の周りまでびっしりなんじゃないのか?」
「やめてくださ・・い・・・いけません・・私には決まったお方がおられるのです・・なりません」
「それがどうした!いまお前を抱いているのは俺だ!いまからお前は俺の女になるんだ」
「いけません・・いけません・・いやです・・誰ともしれぬ男の物になるなど・・」
「そうさな・・俺は近いうちに大海賊になるそうしたらいやでも俺の名前はしれるだろう・・お前は・・俺の妻になって・・海賊の女将さんだな!いいだろう」
姫のからだがじっとりと汗ばんできた。足を閉じている力もゆるんで、俺の指が姫の恥じらうスリットに触れていく。
「ああいけません・・おそそはおそそは・・いけません・・・・ああ」
「おそそ?姫様はそういうのかい?・・」
姫の口から出た思わぬ言葉に俺は興奮して姫のスリットを指で強く押してゆく。
くちゅ・・・・淫らな音がして、姫の花びらから露が染みてきた。
「へへへ・・・いやがっても身体はそうじゃないみたいだな・・」
乳首も先ほどとは違ってつんと硬くなってきた。
「お前も女なんだよ・・・」
俺は汗ばむ姫の首筋に舌を這わせ、つつう・・・と、耳の裏まで舐め挙げた。
「いけません・・ああ・・・・」
姫の声がハッキリと変わった。俺は姫から離れると、仰向けにして足を肩に抱え上げた。
「いけませんいけません・・・・オランジュ様・・・セレナは・・ああ」
「俺の女だ、俺の女になるんだ・・セレナ!いくぞ・・・」
興奮でのどが渇く、焦って入らない。だがこづいていくうちに、ずぶっとはいっていく。
「いやあいけません!いけませんん!」
「おおきつい!どうだ!・・いれるぞ!・・おお!」
俺の一物が姫の処女膜を押し開いた・・・。
「いやあああ!」
・・・・・・・・
「うぐ・・・・・・・・・」
突然脇腹に激しい痛みが襲った!俺は振り返る。

「セレナさまぁ!・・・・・・・」
俺が投げた剣をミルが俺に突き立てていた。
「きさまあ!」
思ったより傷は深い。俺はミルを押しのけて立ち上がり、剣を抜いた。
「ぐわあ・・・・・」
俺はミルをにらみつける。だが抗うことはできない。そのままふらふらと立ち上がって小屋を出て行った。
小屋を出て数メートルも立たないうちに。そのまま倒れた。
意識がどんどん遠のいていく。
小屋の中ではミルがセレナの名を呼ぶのが聞こえる。
「セレナ様セレナ様!セレナ様ーーーー!」
その声がだんだん小さくなっていく。
俺はそのまま気を失った。

後日談
俺はそれでも生きていた。悪運というのはこういう事をいうのだろう。
数日生死をさまよって・・・誰にも世話にならず・・なんとか生き延びたのだ。
傷がもう少し心臓に近かったら、俺もあの三人のようにあの小屋で死骸になっていただろう。

姫がその後どうなったのかは知らない。

ただ、海辺の古い小国に嫁いだという話は聞いた。そして姫に似た、美しい娘を産んだことも。

俺は荒波にでて、やがて本当に海賊の道を歩んでいった。
(完)

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