ロゼッタ姫と白雪姫の大活躍♪後編

(10) スノウホワイト、ついにキレる!!
原作:神光寺雅
ムーンライズ

 吊るされたままのスノウホワイト、うなだれたまま動かない。強制的に広げられた股間
からは、大量の精液が漏れている。
 そして切れる音が、自分達を破滅に導く音であろうなどと思いもしていない盗賊どもは、
怪訝な顔でスノウホワイトを見た。
 「へっ、何にもねぇじゃんか。脅かしやがっ・・・て?」
 再び驚く手下達。
 その眼前に、白く柔らかい物が舞い降りる。顔に当たって解ける冷たいそれは、雪だっ
た・・・
 「ゆ、雪?なんで部屋の中に雪が?」
 ボーゼンとする間もなく大量の雪が降り注ぎ、見る見るうちに床一面が雪に埋もれてし
まった。
 「のわ〜っ!!な、なんじゃこれは〜っ!?」
 悲鳴が部屋に響く中、スノウホワイトを拘束していたロープが乾いた音をたてて断たれ
る。
 そして、降り積もった雪の上に・・・闇の白雪姫が降り立つ。
 「・・・ロゼッタ姫ヲ・・・辱メましタワネ・・・アンリエッタさンを・・・イジメま
シタわネ・・・許しまセンワ・・・」 
 ユラ〜リと立つスノウホワイトを見て、手下どもはギョッとする。
 ・・・それは、おとぼけ白雪姫ではなかった。悪を滅する闇の姫君なのだった!!
 ボロボロにされた白いドレスが見るまに修復され、陵辱で汚された身体が美しく蘇る。
 その美しき闇の姿を目にした悪党に、逃げ延びる道はないのだ!!
 しかし、闇の姫君の恐ろしさを理解してない手下2号が、愚かにもスノウホワイトに歩
み寄る。
 「ケッ、なーにが許しませんわだよお、俺のムチでヒイヒイ言わせて・・・おぉっ!?」
 
 ---ぴきーんっ!!
 
 破滅の音が響き、一瞬で凍り浸けにされる手下2号!!
 スノウホワイト最強の技、極冷の魔術が発動したのだ。
 「・・・極冷の魔術・・・アブソリュート・ゼロッ!!」
 手下達は悲鳴をあげる暇も無く、怒りの白雪ちゃんの餌食になった。
 「さ、寒いッスよおお・・・眠ったらダメッスよおお・・・」
 「お、おでのチン○ンも凍ったっての・・・よおお・・・」
 氷の中でカチコチに固まってる仲間を見て、残った手下どもは遁走する。
 「ひぇ〜っ!!た、助けて〜っ!!」
 だが、それを闇の白雪姫は見逃さない。
 「・・・いでよ、スノー・ゴーレム!!」
 その声と共に現れたのは・・・でっかい雪ダルマだった!!
 どす〜ん、どす〜んと足音を鳴らし、雪ダルマは手下どもを捕まえて雪の上をコロコロ
転がす。
 瞬く間に、雪玉で固められた手下達が並べられた。
 「あひ〜んっ、寒いよ冷たいよ〜。許して白雪ちゃ〜ん。」
 いくら泣いても許されない。白雪姫の逆鱗に触れた悪党は、ことごとく地獄行きとなる
のだった・・・
 
 何とか逃げ延びた巨漢の手下9号。大慌てでベアジャックの元に駆け込む。
 「お、お、親方〜っ!!えらいこっちゃ〜っ、白雪姫が〜っ。」
 専用の陵辱部屋では、千人斬り達成に喜んでるベアジャックが決めポーズで立っている。
 「俺って最高っ・・・て、どーした手下9号?」
 「どないもこないもありまへんがな、白雪姫がブチ切れて手下どもを凍り浸けにしてる
んですわ〜。」
 「ああ、凍り浸けだと?どーゆー事だそりゃ。」
 部屋を出るとそこは・・・なんと!!
 「げげっ、いきなりシベリアの大氷原が出現!?んなバカな〜。」
 部屋の中央に立つスノウホワイトが、凄まじい極冷のブリザードを巻き起こしているの
だ。
 唖然と見ていたベアジャック、手下9号に声をかける。
 「こ、これってもしかして・・・俺達とんでもねー奴をイジメてしまたのでわ・・・」
 「てゆーか、後悔先に立たずゆうやつでっせ〜。」
 目が点になってるベアジャック達の後ろで、ソロソロと逃げるロゼッタ姫の姿が。
 「い、今のうちですわ・・・白雪さんが怒ると怖いのですわね〜。」
 スノウホワイトに正体を打ち明けられていたので、どーにかパニックにはならなかった。
 しかし暴走したスノウホワイトのブリザードに巻き込まれたら一巻の終わり。巻き添え
をくったアンリエッタが、亀甲縛りされたままスノー・ゴーレムに捕まってしまった。
 「きゃ〜っ!!ゆ、雪ダルマのお化け〜っ!?」
 『・・・ぐモオオ〜、お前モ悪者か〜?』
 スノー・ゴーレムに捕まったアンリエッタ。雪玉から首だけ出した状態で凍り浸けにさ
れてしまった。
 「あーん冷たい〜、私は悪者じゃないのよおお〜っ。姫さま助けて〜っ!!」
 びえ〜んと泣いてるアンリエッタを見て、悲しそーに手を組むロゼッタちゃん。
 「ああ、可哀そーなアンリエッタッ。あなたの犠牲はムダにしませんわ〜っ。」
 こーしてアンリエッタは見捨てられちゃった・・・(合掌)
 ブリザードから逃れたベアジャック達が部屋の扉を閉めようとしている。大慌てでロゼ
ッタ姫は扉に向って走る。
 「あ〜んっ、待って〜っ。私を置き去りにしないで〜っ。」
 部屋から飛び出ると、盗賊達と一緒に扉を閉めた。
 よーやくスノウホワイトの暴走から逃れてホッとするロゼッタちゃん。だが・・・
 「はあ〜、助かりましたわ・・・って、あら?」
 一難去ってまた一難!!周囲には激怒状態のベアジャック達が取り囲んでいる!!
 「ロゼッタちゃ〜ん。これわどーゆー事か説明してもらおーか?」
 「あ、あにょ〜。こ、これわそにょ〜(大汗)。速攻で逃げちゃうですわ〜っ!!」
 ロゼッタちゃん猛ダッシュ!!
 「ゴルァ〜ッ!!むぁてええ〜っ!!」
 こーしてドタバタおにごっこが開始されたのであった。(^^;)


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