姫君と海賊 吉行微香


オーロラ姫被虐の魔峡の原盤となった小説です。
この小説の中のオーロラ姫は(お姫様)という存在でしかありません。
当時のお姫様倶楽部ではそれが本来のフォーマットだからです。
その後森崎先生の書かれたCGやお姫様舞踏会によって有名になったお姫様とはどこか違います
その点ご理解の上お読みください。

隣国の王子の元へと嫁ぐオーロラ姫。しかしその行く手には海賊の魔の手が待ちかまえていた。幸せの絶頂期にあったオーロラ姫は一転に恥辱にまみれることとなった。



侍女達は次々と海賊達の手に掛かっていった。捕らえられたオーロラ姫は。

「いやーっつ!はなして!はなしてえ!」
「えへへへ・・おとなしくしやがれ!」
海賊の一人が、まだ14になったばかりの侍女アリスに襲いかかった。海賊は、小さいからだで必死に抵抗するアリスを、軽々と持ち上げて船の端に積んである箱の上に寝せると、嫌らしい笑い声を上げながら覆い被さった。
「ひいっつ!や、やめなさい!・・い、いっやあああ!」
姫の侍女頭のマリイは5〜6人の海賊達に一斉に取りかかられて、悲鳴を上げていた。 二人の侍女が海賊達の餌食になろうとしている。その場から少し離れたところで、オーロラ姫はがっちりとした髭面の海賊に捕らえられていた。このシアン海で最も恐れられている、海賊バラクーダだ。年は40を越えたあたり、いくたびかの修羅場をくぐっている内に、まるで熊のような体格になっていた。 この地域の主なる交通手段である海路にたびたび出現し、金品を奪い、女を略奪していた。
「どうじゃ、オーロラ姫良い眺めじゃろう!」
「な、なんて事なさるんです!や、やめさせて、やめさせて下さい!」
必死になってバラクーダにやめさせようと抗議するオーロラ姫。しかし、自らも後ろ手で縛り上げられ、動くことの出来ない身体を、海賊の手がはい回っていた。 豪華なフリルやリボンのたっぷりとついたドレス越しに、お尻をはい回る海賊の手は、ふくよかな姫様のお尻をなで回す。オーロラ姫はそのたびに悲鳴を上げた。
「どうして、どうしてこんなことに…」

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