ダーナ氷の女王 4話 1

「おい!おきねえか!」
「さっさとしろ!魔女様がおまちだ!」
 ダーナは、男達に両脇を抱えられてやっとの思いで歩き出した。
 わずか2週間で臨月の妊婦のように突き出した下腹部。長い間船底で歩き回る自由さえ与えられず、わずかの間に衰えてしまった下半身。
 そして、相次ぐ陵辱と、精神的な苦痛が、ダーナのからだを弱らせていたのだ。
「ま・ぶ・・し・い」
 そこは、地下水路に作られた小さな波止場だった。船を一隻着岸させるのがやっとという狭さだ。それもそのはず、ここは地下水路にたまたまできた岩場を掘り抜いて作られたものだったからだ。
 だが、船の下層部に閉じこめられ、ろうそくだけが頼りだったダーナは、そんな地下の松明の明かりさえも、絶えられないものだった。
 ダーナは、地上への階段を男達に担ぎ上げられ、上がっていった。当然その間も男達のいたぶりは止むことはなかった。何度も階段の途中で男達のものを挿入されては射精される。
 すでにダーナにはあらがう力も残っていなかったのだ。
 やがて、ダーナは薄暗いホールのような場所に連れて行かれた。すると・・・。
「それが聖龍の島の巫女姫か・・・・」
 奥の方から低く、すごみのある声が響いた。女の声だ。
「へ、へいそうでございます!お館様」
 先ほどまで競ってダーナをもみくちゃにしていた男達がうって変わって神妙な声で返事をする。
「どうれ・・・」
 奥の方に薄くもやのかかった部分で人影が動いた。それは部屋を仕切るカーテンのようなものだったのだろう。やがて、そのカーテンを開いてひとりの女が現れた。
「それが聖龍の姫君だというのか・・・?・」
 やがて松明の光の中に女の姿が映し出された。声の印象とはまるで違う美しい女だった。
だがその身長は2mに近く、痩せた色白の肌は病的なほど白い。端正な顔つきだが、つり上がった瞳は血走った鬼のような形相だ。
「そんな孕み女が姫だというのか・・・」
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