犯された白鳥(第2話)

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「早く連れて行くんだよ!」
リーダーらしい男が急がせた


中年男は莉奈を抱えて、裏口のドアを開ける。
でるとすぐ、二人の男の乗るバンがエンジンを掛けてまっていた
中年男はあいたままのサイドドアから乗り込む

車はすぐ発車して闇の中に消えていった。

街中から、30分ほど走った山の中。
廃墟となったラブホテルがある。
街道から少し外れたこの場所は今は通うひととていない

男たちはこのホテルの一室をねぐらにしているようだ
莉奈はまだうつろな眼で・・何が起こったのかわからないでいた

両手を高く縛られて。男女の営みに使われたであろう薄汚れた円形ベッドに
座らされている。
すでに、チュチュの肩紐ははずされ、花柄のついた特性のバレエブラが
男たちの視線を集めている。
それでも・・両足をきちっと閉じて・・男たちの様子を伺った
「あなたたち・・わたしをどうしようと・・・」
薄暗い汚れた部屋で純白の白鳥が恐怖に震えた
白鳥のチュチュのまま攫われて肉奴隷にされたい!

「覚えてるだろ?由美子
それがおまえのHNだったよな」

莉菜を取り囲んだ男の一人が言った。
莉菜の表情が変わった
「まさか・・あれはチャットだけの世界のはずなのに」
声にはだせないものの、莉奈は周りの男たちを見つめた


3ヶ月前。公演のキャスト決定が迫る中。莉奈はプレッシャーからか
かなりのストレスを抱えていた。
[今までのレッスンを忘れなければ絶対大丈夫]
そうおもっても愛情表現が弱い!表情が硬い!
など先生のいわれる言葉が気にかかる。
バレエ一筋で5歳からやってきた莉奈だから
恋愛経験はない、
そこまでしないと今の地位はないのだが
演技者としての要求は高まるばかりなのだ。
参考までに見るほかのバレリーナの演技は美しいのだが
自分のものにするのは大変だ
夜遅くまで倒れるくらいにしてもそれは見つからない

家に帰り・・眠ることもできずに・・ぼっとしていて
見ることもなく・・・ネットサーフンしているうちに。普段なら絶対あけない・・
扉を開いてしまっていた。

それはおぞましいサイトだった。一件普通のチャットに見えるのだが
チャットの会話を覗けるのだ

他人同士のいかがわしい会話。いつしか引き込まれるように覗いていた
・・・・

個人情報を晒され、挙句・・性癖までされされていく女性たち
・・信じられない・・・まるで悪夢を見ているような

だというのに・・・莉奈はいつのまにか引き込まれていった。

感じたことのない興奮が体を支配した。
体験のないからだが、反応し、いじるようになっていった

やがて・・チャットに入るようになり・・すこしずつ・・・自分の正体が
晒されていく・・。
さすがに,本名や、住所は偽った。
だがなんども・・いくうちに・・自分さえ知らなかった・・・欲望が
暴かれていく・・・
ついには処女なのに、拉致輪姦レイプが望みのどM奴隷とまで。
やがて、白鳥のチュチュのまま攫われて肉奴隷にされたい!
とまで・・言わされてしまった・・

それ以来莉奈はチャットへの出入りをやめた。

何も本当のことは話さなかった・・・
写真も・・公演のときの写真を、顔を消して見せただけ

これで終わったと思った・・・
悪い夢を見たのだと

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