淫らの森の美女(第6話)



『・・・・なにをしろと言うんです』
春菜に迫る兄貴の形相に、春菜は一瞬言葉を詰まらせた。
『あのままじゃこっちのお嬢さん達も。さっきのようにやられちまうぜ。それでもいいの
か?せんせいよお』
『・・・・だからなにを・・・』
その時、鰻平が何か包みを抱えてレッスン場に入ってきた。
『兄貴!ありやしたぜ!豪華なのが・・』
鰻平は、衣装箱のような箱を、床の上にどさどさと拡げる。
『あっ!これは・・・・』
『方これは豪華なもんだな』
乱暴に拡げられた衣装ケースは中身が開き、そこから何着ものチュチュが現れた。それは、
発表会用の眠りの森の美女の衣装だった。
縛られた生徒達も禄助でさえ手を止めてその美しい衣装に見入った。
『なに、訳はないことさ。先生がこの綺麗なオベベを着て、おいら達の相手をしてもらえ
ば良いんだ』
『・・・・・この衣装を着て・・・ですか』
それは、バレリーナにとって、長い厳しいレッスンを経て、晴れの舞台で着る衣装である。
このような男達の前でチュチュ姿になるのは
バレリーナの埃を失うことになってしまう。
そのとき、ふたたびれなの悲鳴が上がった。
見れば、禄助がおぞましい自分の男根をれなのお尻でしごいているのだ。
『や、やります!やりますから』
『そうかい、それはいい。おい!禄助!この先生が良いことをしてくれるそうだ。その娘
をはなせ!』
『へ!?』
禄助はいぶかしげに返事をする。生かしそのはらわたは煮えくりかえっていた。『なんで
俺にはやらしてくれねえんだ!』言葉が口をついて出そうになる。しかし、兄貴の言葉は
絶対だ。禄助はしぶしぶれなから離れる。
「・・・それじゃあ着替えてきます」
春菜は覚悟を決めるとオーロラの衣装を持って更衣室へと向かう。と・・・。
「おい!どこへ行くんだ!ここで着替えるんだ」
兄貴も鰻平もにやにやとイヤらしい顔で春菜に言い放った。
「そ、そんな・・・・」
春菜は絶句した。春菜は今全身が一枚になった黒のレオタードを着ている。オーロラの衣
装を着るにはレオタードを脱がねばならなかった。
「・・・・で、できません・・・そんな」
春菜が口ごもる。春菜には兄貴と鰻平の目がレオタード越しに自分の身体を値踏みしてい
るのは知っていた。そんな男達、しかも刑務所を脱獄した凶悪囚人だ。目の前で裸になれ
ばどんな目に遭わされるか想像に難い。
しかし、拒めば、れなをはじめ、他の生徒がどんな目に遭わされるか。それは美春の悲劇
が全てを物語っている。
『自分が守らねば・・・』
そう思う春菜だったが、春菜とてこの男達にどんな目に遭わされるのか、その恐怖ははか
り知れなかった。
なにより、春菜は25歳になるこの年まで処女だったからだ。バレエのうえでは生徒達の
良き先輩でも、男の性を知らない乙女のみであるのは生徒達と何ら変わらないのだ。
いつまでも口ごもる春菜を見た兄貴は、禄助に合図をした。
「へへっ!そういつわありがてえ!」
渋々とれなのいたぶりをやめた禄助だったが、名残惜しそうにれなの側に立っていたのだ。
感触のイイれなのお尻で擦りたくて、禄助のものは前にもまして膨らんでいる。その大き
く節くれ立った中年男のペニスを目の前にしてれなは震え上がった。
「ひいっ!いやっ!いやあああ!」
「へへへおゆるしがでたぜ!おめえの先生は薄情だなあ!生徒がどうなったってかまわね
えってさ」
禄助はれなの目の前で自分のチンポをしごいて更に悲鳴を上げさせる。すでにその鎌首か
らは、先走り液が流れ出していた。
「ひいっ!先生!いやああ!たすけてえ!」禄助は素早くれなの後ろに回ると、腰を掴み、
脹れあがったチンポをレオタードとタイツ越しにお尻に塗りつけ擦りあげる。
「ひひひひ・・・なんてイイ感触だ!たまらねえ!この柔らかい尻が!このすべすべのレ
オタードがたまらねえぜ」
禄助は、レオタードとタイツ越しのれなのお尻の感触に酔いしれていた。さらに影しく擦
りあげ、ときにはレオタード越しに、れなの股間に押し入る。
「先生!助けてあげて!」
「せんせいいいいい!」
琴慧がはげしく春菜を呼ぶ。桜子に至っては。目を真っ赤にして泣きながら叫んでいる。
禄助はといえばれなに馬乗りになって腰を振り、レオタード越しに乳房を、全身をなで回
す。れなの首に舌を這わせ、首から耳の裏へと唾液がナメクジの這った痕のようにぬめぬ
めとした軌跡を残していく。
『へへへ・・・たまらねええ!いい匂いがするぜ!若い娘はさいこうだあ!』
『ひいっ!いやあああ!やめて!お願い!やめてえ!』
れなはレオタードとタイツを着ているものの
処女地を汚される恐怖に身をもだえさせ、悲鳴を上げる。
「やめて!やめさせて!私が私がやりますから!」
春菜があわてて兄貴にすがる。兄貴はもったいぶったように一息開けて。
「そうかい最初からそういえば良いんだ。・・・おい禄助・・・」
兄貴がそこまで言いかけたときだ。禄助がはじけた。
「おおっ!いい!ちくしょう!たまらねえぜ!なんて持ちが良いんだバレリーナのお尻は
よお!」
「いやあああ!だめ!だめええ!」
禄助の動きが突然早くなる。そしてペニスが熱く大きく膨らむのを感じてれなが激しい悲
鳴を上げた。
「おおおつ!だめだ!でちまう!でちまうぞ!おおおう!」
禄助が年に似合わぬ獣のような大声を上げたとき、激しい噴射がはじまった。
どぴゅっ!どくどくどく・・・・。
「ひいっ!いや!いやあああ!」
薄いレオタードとタイツ越しに、禄助の男汁が伝わってくる。その熱い精液が、レオター
ドを通して、身体に入り込んでくるかのような恐怖。バレリーナとして、名門学園のレオ
タード着ている自分が汚らわしい中年男の精液に汚されていく汚辱感に、れなは絶望の悲
鳴を上げていた。


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