みだら人形(第8話)


「なにこいつ・・・」
にたにたと不気味な笑みを浮かべて近付いてくる男に、英里子はぞっとした。
だが、男はそんなことにはかまわず。ずかずかと英里子に近づき、身体に触ろうとする。
そこにいるのは人形の筈だからだが・・・。

英里子は太股に触れようとする手を避けようと、脚を動かそうとした。
「あれっ?・・・」
動けない・・・・。
英里子の全身がしびれたようになって身動きできない。
「おおっ・・・すごいねえ、暖かいじゃない?」
「それはもう・・・・」
身動きできないのをいいことに、男の手が英里子の太股からすらりと伸びる、白いタイツ
に包まれたバレリーナの脚を撫で回した。
「・・・な、なんでえ・・・いやあ・・・」
声さえ出ない。一体どうしたというのだろう?
その時はじめて気付いた。
コッペリア(英里子)の入った小部屋にはかすかな香の臭いが漂っている。
これって、しびれ薬?
ど、どうして?
顔の表情もこわばったまま、まさに人形のまま為す術もない。
英里子は泣きだしたくなった。

そんな英里子にはお構いなく、男は英里子の引き締まった脚を撫でて楽しんでいる。
やがて、膝を開き出す。
「どうれ、ツンも指定通りかな・・・・」
「え?・・・いや!」
両足を開かれる。
いくら、衣装とはいえ、こんな男に股間を覗かれるのはいやあ。
そう叫びたい英里子。
しかし、力が入らない。あっさりと大きく脚を開かれてしまう。


豪華にフリルで飾られたツンが現れた。 「・・・いいねえ・・・予定通りだようんうん・・・」 男は、顔をぐっと近づけて、食い入るように眺める。 くんくんと臭いを嗅ぐ。 そしてにたりと微笑んだ。 「いやあ!いやああ」 英里子は大声で叫んで逃げ出したかった。 だが、身体は相変わらずぴくりとも動かない。 ふとっちょ男は、ツンに触れてフリル越しに撫で回す。 英里子はその感触に震え上がった。 「後ろも予定通りかな?」 男は英里子を椅子から立ち上がらせる。チュチュのスカートを捲りあげて、これまたフリ ル飾りのたっぷり付いたツンのお尻に手を這わせる。 「え?なに・・・・そんな」 慌てて着替えた英里子は気付かなかったが、ツンのお尻にはスリットがあった。 そこからはタイツに包まれた、肌色のアンダーが覗いている。 そこに直接男の手が触れたのだ。 英里子はぶるぶると震え上がった。 「・・・なんだ?アンダー履いてるのか?プテッテイだけならまだしも・・・ なんだ湿っているぞ・・・」 男の指は、英里子の股間に這い回っていった。

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