白鳥の歌 4

藤倉 遊(ふじくら・ゆう)



王子は正常位のまま,ふたたびオデットの股間に陽物を突き立てた。

べとべとに濡れたショオツはもはや弾性を失い,王子のタイツとともにずぶずぶとオデッ トの花弁の奥へと食い込んで行く。

王子が腰を動かすたびに濡れたショオツとタイツがぐちゅっ,ぐちゅっ,と音をたてる。

「姫……姫,美しい。あなたは美しい。」

王子はオデットの耳元でささやきかけながら,腰を動かす。

「王子様……ああ……王子様」

オデットは両足を王子の腰にからませ,しめつける。

またも浅めのオルガスムスがオデットを襲う。

「ああっ……あう」

ふたたびショオツの中心からにじみ出る愛液。

だが,王子は動きをとめ,陽物をショオツから抜いて,オデットの頬に口付けをし,耳た ぶをかむ。

『じらし』である。

片手はオデットのショオツをまさぐり,例の鋭敏な突起の回りを縁を描くようにいじりま わしたかと思うと,ショオツの中心にぐいと指を立てて,花弁の内壁をかきまわすように 動かす。

「ああ,いや……王子様……早く」

オデットは鼻声で甘えるように言う。

だが,快感は持続している。



次ページへ 前のページへ MENUへ